黒鉄一輝とエフィカシー
『落第騎士の英雄譚』
僕が初めて買ったライトノベル。まあアニメから入ったのですが。(2期はよ!)
この主人公、黒鉄一輝。
こんな男になりたい! と思ったのは初めてかな? 憧れますね。僕がライトノベルを書こう! と思ったのもこの作品がきっかけです。
『落第騎士の英雄譚』を知らない人のために簡単に説明。
魔導騎士と呼ばれる異能を操る騎士の世界。魔導騎士を目指す一人の少年、黒鉄一輝。彼は魔導騎士の才能は全くなく、保有魔力も常人の十分の一。あまりの才能の無さに、家族、世間にも見放された。才能のない彼は魔導騎士になる夢をあらゆる可能性を打ちのめされていくが、唯一掴んだチャンス、七星剣舞祭を優勝すれば魔導騎士となれる。そしてそれを優勝を目指していく。——というストーリー。
ざっくりいうと……
落ちこぼれが、自分を信じて、頂点を目指す。
という話ですが……
ああ、思い出すだけで一輝の姿が目に浮かんで涙が……
一輝はとことん自分の才能の無さを認めているんですね。だけども自分の可能性を決してあきらめず、頂点を目指していく話は、まさにコーチングでいう『ハイ・エフィカシー』であります。
黒鉄龍馬という彼の祖父が雪山で遭難した彼を救い出した時に行った言葉はとても印象的です。この人は一輝にとっての最高のコーチでした。
彼のかけた言葉は一輝を勇気付け、魔導騎士になることをあきらめずそして頂点を目指すきっかけとなりました。
一輝は黒鉄龍馬の言葉もそうですが、とことん自分の可能性を信じたわけですね。能力がないに等しいのに。
絶対諦めないマインドを持って努力する彼の姿を見て周囲が巻き込まれていき、次第に彼を取り巻く環境は変化していく。
そしてついに彼は……まあどのように結末を迎えるかは是非本を買ってください。
彼の一環した行動は全て「魔導騎士になる」、そのあと彼の夢はどうゴール設定をしたのか知りませんが……。そして七星剣舞祭優勝はその通過点に過ぎない。彼にとっては優勝は当たり前のことなのです。
コーチング理論からして抽象度の高いゴールを決めて、それを目指して努力する。その通過点はコーチング実践者からしたら、当然通過してさらに成長するのは当たり前のことなのです。これぞエフィカシー
まさしく黒鉄一輝はコーチングを自ら実践した主人公と言えるでしょう。エフィカシー満々の主人公です。
小説の主人公とはいえ、憧れますね!
あ、もう一回アニメと小説みよう。