エフィカシーとドリームキラー
コーチング大前提として、ゴールは秘密にするというものがある。
以前私が、ゴールをうっかり喋ってしまった時に当然のごとく現れた『ドリームキラー』。この存在が、コーチング実践者にとっていかに危険であり、チャンスであるかを話したい。
ドリームキラーは社会通念の言葉のシャワーを浴びせてくる。
「お前には無理だ」
「夢見んな」
「それってかなり危険じゃない?」
「計画的にやらないと」
「その年齢で転職は……」
「貯蓄がないと」
などなど。
コーチングでは上記の人を『ドリームキラー』という。
だがこの人たちは、善意を持って全力で阻止しようとする。
悪気があっていうような人たちも中にはいるかもしれないが、こういう人たちは大概社会通念が正しいと思っている人たち。
コーチング実践者がいかにゴールを秘密にするべきかお分かり頂けると思う。
この人たちの相手をするだけでかなりの体力を消耗する。下手をすれば「できないかも……」などと思ってしまい、エフィカシーを下げてしまう要因になりかねない。危険な存在ではある。
だが、こう捉え直して欲しい。『ドリームキラー』が出てきたということは逆にエフィカシーが上がってきた証拠だということを。
エフィカシーが上がれば、思いも言葉も行動も変わる。その指標の一つとして捉えることもできるのだ。
「お、ドリームキラーが出てきた」と感じたらこう考えて欲しい。
「エフィカシーが高まってるな」
「さらに成長してるな」
「夢に近づいてるな」
——と。
私はこうやって回避している。そうこうしていると、『ドリームキラー』が視界に入らなくなってくるのだ。その言葉も聞こえなくなってくる。そうしたらまた繰り返し行くといい。
「エフィカシーが高まってるな」
「さらに成長してるな」
「夢に近づいてるな」
——と。
この時注意して欲しいのが、相手を蔑むような言葉を決してセルフトークしてはいけない。
「あいつは俺が羨ましいんだ」
「妬んでる」
「あいつとはもう話さない」
——と。
これだけでエフィカシーは下がるのだ。
むしろ相手のエフィカシーも自然と向上できるようにコミュニケーション取る方がもっといい。
さあ、今日も素晴らしい一日だ。
Chanman